キリスト教の価値観やメッセージをテーマにした映画を、クリスチャン映画といいます。
日本ではあまり馴染みが薄い映画ですが、宗教的な観点から映画を楽しめるのが特徴です。
今回はクリスチャン映画の魅力と、おすすめの映画を10作品紹介していきます。
より映画を楽しめるように、各映画の見どころも踏まえて紹介していきます。
あなたが見たいと思うクリスチャン映画を発見し、新しい映画体験をしてみてくださいね!
以下の記事ではあなたに合う動画配信サービスの選び方を紹介しています。
今使っている動画配信サービスが本当に正しいのか確認するためにも、一度読んでみてください。
14社比較してわかる自分に合う動画配信サービス(VOD)の選び方クリスチャン映画の魅力
クリスチャン映画はキリスト教の価値観をベースに作られているので、日本人のほとんどの方には馴染みが薄く、取っ付きにくいイメージを持たれます。
しかし、キリスト教の歴史を知っていると、アニメや漫画などがより楽しめるものが増えるのはご存じでしょうか。
漫画やアニメなどは、キリスト教の聖書に登場する天使や登場人物、あるいは聖遺物などが登場します。
そんなキリスト教を映画で体験できるクリスチャン映画の、3つの魅力をここからは紹介していきます。
すでにクリスチャン映画の魅力を知っているという方は、次のおすすめのクリスチャン映画10作品まで読み飛ばして大丈夫です。
キリスト教の価値観を映像で体験できる
クリスチャン映画のストーリーの中には、キリスト教的な価値観や思想が反映されていることが多く、信仰についての深い理解を得ることができます。
世界には約23億人のキリスト教信者の方がいると言われています。
キリスト教の価値観を知ることで、それだけ多くの人の価値観に触れることができるのです。
宗教的な雰囲気やイメージを体験できる
クリスチャン映画には、宗教的な雰囲気やイメージの美しさがあることも特徴的です。
映像や音楽、礼拝のシーンなどが美しく表現されています。
また、アニメや漫画もキリスト教の聖書を題材に取り上げているものも多くあります。
オリジナルの雰囲気などを映画で知っておくと、別の作品で取り上げられた時に楽しみが増えるのも魅力です。
家族でも見れる映画が多い
クリスチャン映画は、家族で一緒に楽しむことができる作品が多いことも魅力の一つです。
普遍的なテーマの映画が多いため、子供の成長につながる教材にもなってくれるでしょう。
ただし、クリスチャン映画には「神様がなんでもしてくれる」のような、カルト的な人物が描かれることもまれにあります。
そのように盲目的にならず、自分の判断で行動していくのを忘れないことも大切です。
聖書について簡単に解説
ここからはカトリック映画を見る前に知っておいてほしい、聖書について簡単に解説してきます。
聖書には「旧約聖書」と「新約聖書」があります。
かなり大まかに分類すると
- 旧約聖書はイエスが生まれる前の聖書
- 新約聖書はイエスが誕生した後の書かれた聖書
になります。
また旧約聖書を信仰しているのは「カトリック」、新約聖書を信仰するのは「プロテスタント」などに分けられます。
しかしこれらは別の聖書と分けて考えるのではなく、旧約聖書と新約聖書は繋がっていると考えるのが自然で受け入れやすいです。
(筆者は聖書の専門家ではないため、調査した上で記事を書いていますが、実際の聖書の内容とは異なる可能性があります。)
おすすめのクリスチャン映画10作品
ここではおすすめのクリスチャン映画を10作品と、それを視聴できる動画配信サービスを解説していきます。
- サン・オブ・ゴッド
- ノア約束の船
- 十戒
- パッション
- エクソダス神と王
- ベン・ハー
- コンスタンティン
- イノセンス
- ザ・ウォーカー
- ダ・ヴィンチ・コード
今回紹介する10作品は、イエス・キリストの奇跡や聖書に纏わる内容が深く掘り下げられた作品です。
詳しい内容と見どころは、次で解説しています。
おすすめ10作品の配信状況一覧
タイトル | U-NEXT | Amazonプライム・ビデオ | Hulu | Netflix | dTV |
---|---|---|---|---|---|
サン・オブ・ゴッド | |||||
ノア約束の船 | |||||
十戒 | |||||
パッション | |||||
エクソダス 神と王 | |||||
ベン・ハー | |||||
コンスタンティン | |||||
イノセンス | |||||
ザ・ウォーカー | |||||
ダ・ヴィンチ・コード |
詳しい配信状況は各公式サイトからご覧ください。
クリスチャン映画10作品の見どころを解説
ここからは先ほどおすすめした映画を掘り下げて、物語の内容と見どころを解説していきます。
サン・オブ・ゴッド
『サン・オブ・ゴッド』はイエスの誕生からイエスの起こした奇跡の一部、また磔になってからの復活を映像化した作品です。
この作品ではイエスの奇跡を丁寧にわかりやすく描いているので、新約聖書の内容を知りたい方やその内容の映画が見たい方におすすめです。
キリストの12人の弟子(12使徒)や聖遺物も丁寧に描かれています。例えば『エヴァンゲリオン』で有名になった「ロンギヌスの槍」は、磔にされたイエスの死亡を確認するために横腹を刺したことで聖遺物になります。これも登場します。
イエスの人物像が若干異なるなど、本来とは異なる部分もあるものの、わかりやすく描かれている映画になります。
ノア 約束の船
『ノア 約束の船』は大洪水に備えて箱舟を作るノアを描いた物語です。
この映画は実際の旧約聖書とは内容がやや異なり、どちらかといえばエンタメ作品に舵を切っている作品なので、クリスチャン映画初心者の方にもおすすめです。
しかし実際に旧約聖書には大洪水の記載があり、大洪水の雰囲気を映像で把握することができます。ノアの方舟のスケール感、大洪水の恐ろしさなどを感じ取れる作品です。
またこの作品には人間の愚かさもふんだんに描かれており、それと葛藤するノアの姿も見どころでしょう。
十戒
『十戒』は「出エジプト記」を元に、モーセが率いるヘブライ人のエジプト脱出を描いた作品です。
この作品は非常にモーセについてわかりやすく描いた作品で、彼の苦悩やさまざまな奇跡を目にすることができます。
非常に有名な逸話である、モーセが海を割るシーンも描かれています。また、モーセと神の対話、また十戒を授かるシーンも見逃せません。
この映画は1956年に作成された古い映画のため、CGなどが荒い部分もあります。しかし、モーセを知るならこれ以上ない作品になっています。
パッション
『パッション』は、イエスがある弟子に裏切られ、ローマ兵に磔にされ処刑された後の復活までを描いた物語です。
この作品はイエスの愛と慈しみ、そして赦しの力を強く伝えています。
映画では、イエスが鞭で打たれたり、茨の冠を被らさるなど拷問を受けたり、十字架に磔されたりします。かなり過激な描写のため観るには覚悟が必要です。
映画はイエスの復活の力を示し、キリスト教徒にとって信仰を深めるための貴重な資源になっています。
第264代ローマ教皇のヨハネ・パウロ2世もこの映画を評価しており、この作品の再現度が伺えます。
エクソダス 神と王
『エクソダス 神と王』は先ほど紹介した『十戒』と同様に、聖書の「出エジプト記」を基にした映画で、主人公のモーセがエジプトからのヘブライ人の脱出を描いています。
『十戒』との違いは映像表現がわかりやすいです。『十戒』は1956年に作成された映画なのでCGなどが荒いですが、こちらの作品は2014年に作成された映画のため、よりスペクタクルな映像表現がされています。
また『十戒』と異なり、白人俳優がエジプト人を演じたり、歴史的な事実とは異なる描写があるという批判もあります。
それでも、モーセの英雄的な姿勢や普遍的なメッセージに通じており、『十戒』同様にモーセについて詳しく知ることができる映画です。
ベン・ハー
「ベン・ハー」はウィリアム・ワイラー監督が同名の小説を映画化したものです。ユダヤ人の貴族であるジュダ・ベン・ハーが、ローマの支配下で奴隷に落とされた運命を描いています。
ベン・ハーはアリウスというローマの総司令官によって命を救われ、彼は戦車競争の騎手となり、再び自由を手にします。しかし、メッサラとの因縁によって、彼は戦車競争で対決することになるのです。
この映画は、ベン・ハーは救世主と出会いますが、それを知るのは物語の終盤になってからです。ベン・ハーは彼がイエスの最後を見たことで、復讐心は消え、また彼は神の奇跡を見ることになります。
この作品は212分と上映時間が長い作品ですが、濃い内容の映画となっています。2016年にリメイクされた作品も登場しており、こちらは141分と100分ほど短くなっています。
コンスタンティン
この映画は聖書の内容に沿ったものではなく、天使や悪魔などが登場するダークファンタジー映画です。
主人公のジョン・コンスタンティンは悪魔払いを生業としており、禍々しい悪魔とのアクションや神々しい天使の描写が魅力的です。
また聖書に登場する聖水や十字架なども登場します。主人公が自己犠牲を行うシーンはイエスの磔を連想させるなど、聖書の内容を少し知った上で見ると非常に楽しめる映画です。
イノセンス
『イノセンス』もキリスト教とは直接的な関わりはない作品ですが、「機械と人間の融合」などのテーマが聖書と似ている部分があります。
聖書には人間と神の融合や天使や悪魔などが登場し、イノセンスの内容と照らし合わせると聖書とは関連を連想せざるを得ません。
内容は士郎正宗の漫画『攻殻機動隊』を原作にしており、前作『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』の続編となっています。
聖書やイエスとは直接的な関連はないものの、聖書の内容を知った上で見ると新しい視点で物語を見ることができます。内容も素晴らしい作品のためぜひ見ていただきたい作品です。
ザ・ウォーカー
『ザ・ウォーカー』は、最終戦争で国家や文明が滅びた世界を舞台に、主人公のイーライが「本を西に運べ」という心の声に導かれて30年間アメリカを西に歩き続ける物語です。
この作品は、信仰、権力、神の言葉を保存し共有することの重要性などの概念を探求するために、聖書を中心的なテーマとして使用しています。
主人公のイーライが歩き続ける様はさながらモーセが国を追放され、砂漠を歩き続ける姿を連想させます。敵役のカーネギーはモーセを恐れたファラオのような立場で描かれています。
この作品も聖書に登場する人物が詳しく描かれているわけではありませんが、聖書をテーマにした作品であり、キリスト教の聖書の捉え方を見ることができる作品です。
ダ・ヴィンチ・コード
『ダ・ヴィンチ・コード』は同名の小説をロン・ハワード監督が映画化したものです。物語はルーブル美術館の館長が殺害され、その謎を2人の主人公が解明していく形で進行します。
この作品は、キリスト教の最も神聖な秘密である「イエス・キリストが結婚し、彼女との子孫が今も存続している」という陰謀説を描いており、かなり賛否がある作品であることには間違いありません。
海外ではこの内容から放送禁止措置をとっている国もあるほど。国単位で動かしてしまうほど、キリスト教が広まっている国では衝撃的な内容であることがわかりますね。
またこの作品は、映画はフランスやイギリスの美しい風景を背景に、追跡劇と謎解きが展開されるスリリングなエンターテイメント作品としても楽しめます。
まとめ
今回はクリスチャン映画の魅力とおすすめ10作品を紹介しました。
クリスチャン映画はキリスト教の教えや雰囲気などを映像で体験でき、今までの価値観を変えてくれる資料です。
また聖書の内容をざっくりと知っておくだけでも、身近な作品にも聖書の内容が隠れていることに気が付くようになります。
クリスチャン映画を視聴することでキリスト教を知ることができ、また今まで気づかなかったものにも気づけるようになるかもしれませんよ。
映画を見るならU-NEXTがおすすめです。今回紹介した映画全てではありませんが、U-NEXTで見れるもの含まれています。
31日間の無料トライアルもあるため、まずはそれを利用して視聴してみてはいかがでしょうか?
31日間無料トライアルはこちら
どの動画配信サービスを選べばいいか迷ってる方には以下の記事がおすすめです。
この記事を読むと、動画配信サービス14社を総合的に判断して、あなたに合った動画配信サービスを見つけることができますよ。